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ブギウギ・カメレオン・クラブ
結成三年目に突入した浜松有数のライヴバンド。メンバー(コメントはSKUNKの観察による独断、敬称略)
ブルースにジャズ、ソウル、ニューオーリンズ、
ファンクといったブラックミュージックの
おいしいところを見事に融合させたバンド。
確かな演奏力に支えられた小気味よいステージワークで、
観客を巻き込んだパフォーマンスを展開する。
浜松でリズム隊の演奏を聴いてぶっ飛んだホットワッツ面々。
グッピーにお願いして初の首都圏ライヴを実現させた。
ヴォーカル;古都恵
紅一点。スレンダーなボディからは想像のできない
深みのある声で、ジャジーにブルースを唄う。
英語も完璧。どんとに顔が似てる(bluemoon氏談)。
しゃべりもうまく、客を巻き込んでのステージングは
堂々たるものだ。横浜生まれだそうだ。
ギター ;イッシー石川
西田敏行を若くしたような風貌ながら、
すご腕のギターを弾く。ナチュラルのテレキャスから
クールでキャッチーなソロが飛び出す。
飲むと穏やかな好青年。
ギター ;首藤あつし
強面(実際ライヴ前夜も酔って一戦まみえてきたとか)
だが、セミアコならではの抑制の効いたギターを弾く。
想像するに、実はバリバリに弾きたいのではなかろうか。
見かけよりずっと紳士で、気配りのできる人。
ベース ;ビッグマネー金子
バンド最年長。派手さはないが実にグルーヴィー!
ベースを弾くのが好きでたまらないって感じ。
とにかく安心して身を任せられるベース。
無類の「ケチ」だそうだが、真相は不明。
僕には兄貴分が若手を立ててるように見えた。
ドラムズ ;内山てつじ
バンドリーダー。通称てっちゃん。いつもにこやか。
バンドのキャラクターはこの人が築いたのは間違いない。
テクニック・グルーヴとも申し分なし。
もっとゆっくり飲んでみたいものだ。
曲目
ホットワッツのラフな演奏の後、BGMはエルヴィン・ビショップのライヴ。
これもマスターの心憎い演出だ。客の入りは立ち見こそないがほぼ満席。
いきなりしっとりしたバラードで幕を開ける。パーシー・メイフィールドの
名曲を、見事な解釈で唄う。うっとり。
続いてアップ、ミディアムと曲調を変えつつどんどんとステージは進む。
英語なので、ちょっと歌の内容が分からないけれど、大人のムードで魅了する。
派手なアクションとかはなく、落ち着いた確かな演奏だ。
途中のトークも曲紹介、メンバー紹介などをはさみながら、
流れるように進行する。まるでクラブにいるみたいだ。
ビッグマネー氏のトークが異色でいいアクセントになっている。
「マーシー・マーシー・マーシー」からステージはクライマックスへ。
てっちゃんの変幻自在のリズム展開に、一糸乱れぬ演奏。ドラマチックだ。
「ラヴ・イズ・オーヴァー」を日本語で唄うと、客もぐっと引き込まれる。
軽快な「ダウン・ヤンダー」では手拍子と客との掛け合いコーラス。
こずえちゃんマイクを持って客に歌を促す。
ラストの「お酒のうた」は洒落た小唄だが、これも客を巻き込んでいく。
ホットワッツのシンヤは「アイ・スキー」とコニシキをいれて応戦。
とうとうマイクはktateさんにも向く。楽しそうだ。
当然アンコールとなり、「フィーリン・オールライト」。
ファンキーで弾けんばかりの演奏だった。
さて、感想を。僕はこの手の音楽が大好きなので、とにかく心の底から楽しめた。
秀逸なアレンジを施した曲もあり、バンドの力量の高さは期待通り。
ブルース系を目当てに来た人たちの評価も非常に高かった。
反面、お店がロック、それもオリジナル中心のバンドが多く出るので、
そうした音に慣れた人たちにしてみれば、もう少し激しい演奏が
あっても良かったかなって思う。ちょっとムーディ過ぎて、
店のカラーとはズレがあったかな?
それから、これだけ力量があるんだから、オリジナルをやって欲しいな。
それもできたら日本語で。
グッピーの場合、お客さんは音楽を全身で受け止めようとする人が多い。
そうすると、知っている曲や好みのタイプの曲ならいいんだが、
そうでない曲の場合、「何だろう」と思う。
歌詞がわかればメッセージは伝わる。そういう意味でアップの日本語曲が
1曲でも入っていたらもっと良かったかな?
でも、これがブギカメの日常のライヴだと思うので、
変に客に媚びるとかえってつまらなくなるかもしれない。
難しいところだ。でも僕はまた見たいな。気持ちいいんだもん。