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Mark Naftalin's Blue Monday Party Volume 1 & 2 ; WINNER 222 (2006.12.22)Ray ; UNIVERSAL USND-42722 (2006. 2. 2)1981年のテレヴィ番組がDVD化されましたが、何といっても動くローウェル・フルソンが見られるのが嬉しいです。ホストのマーク・ナフタリンはポール・バターフィールド・ブルース・バンドのピアニストとして知られますが、達者なピアノとギターにボビー・マレィを含む的確なハウスバンドでゲストを呼ぶ番組のようです。フルソンはインストで入場すると直前の初来日と同じように「ユー・ゴナ・ミス・ミー」でスタート。大見得を切りながらの歌とギターは貫禄たっぷりです。続いてエスター・ジョーンズという女性ヴォーカルを迎え入れて、ナッピー・ブラウンと言うかレイ・チャールズのヴァージョンを下敷きにした「ザ・ナイト・タイム・イズ・ザ・ライト・タイム」。コーラスのタイミングが息もぴったりで、サーキットを一緒に回ってるのかな。もうひとりの目玉はパーシー・メイフィールド。事故で大きく歪んでしまった顔を見るのはちょっと辛いですが、ひなびた味のある歌い回しで「プリーズ・センド・ミー・サムワン・トゥ・ラヴ」などを披露。もうひとつのセットはチャールズ・マッセルホワイトのハーモニカと、ジョン・リー・フッカー。ジョン・リーは必ずしもバンドの音がマッチしていないんですが、あのドスの効いたヴォーカルは唯一無二。フランシス・クレイのドラミングもシンプルで味がありました。
2005年公開のレイ・チャールズの自伝を元にした作品です。原作に当たるディヴィッド・リッツの"Brother Ray"(邦題『我が心のジョージア - レイ・チャールズ物語』(戎光祥出版 2005))は出てすぐに読んでいたので、エピソードやおおよそのストーリーはネタバレ状態だったんですが、楽しめました。まず主演のジェイミー・フォックスが上手いです。いつのまにか本物のレイを見ているのではという錯覚に陥りました。レイのちょっとシャイでチャーミングな面を実にうまく演じていますし、歌もけっこういい感じです。この他アーメット・アーティガンやファットヘッド・ニューマンも雰囲気が出てました。クリス・トーマス・キング演じるローウェル・フルソンも、雰囲気は良く掴んでいるんですが、ギターのプレイは流暢すぎですね。見どころは何といっても、レイをめぐる4人の女性で、母親、デラ・B、メアリー・アン、マージー・ヘンドリクスのそれぞれが、見事なキャラクターで描かれています。また原作にない巧みな演出により、ドラマとして見応えのあるものになっていますし。ただヘロインからの脱出にちょっとウエイトがかかりすぎているきらいもありました。ちょっと意図的ですね。オスカー狙いかなと思っちゃいました。でもラストのジョージア州でのセレモニーのシーン、やっぱり涙が出てしまいました。
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