CD INDEX(V)
 

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Vance Kelly ; Call Me ; WOLF 120.877 CD (2001.10.19)

1994年録音。これを録ったときヴァンスは40才の「若手」です。ギターにこの冬来日するジョン・プライマーが加わったものもあり、いかにもモダン・シカゴ・ブルースといったファンクネスを感じるナンバーから、ジミー・リードやジュニア・パーカーの「ドライヴィン・ホウィール」のカヴァまでけっこう多彩です。「ザッツ・ザ・ホワイ・ラヴ・イズ」はボビー・ブランドのナンバーですが、途中インプレッションズの「イッツ・オールライト」が登場するなどシカゴソウルな味付けで、クラブで演奏するスタイルをそのまま録音したイメージです。ヴァンスはやや歌が弱いんですが、熱気がそれを補っていますし、的確なギターはなかなかのもの。意欲作です。



Vance Kelly ; Joyriding In the Subway ; WOLF 120.886 CD (2001.10.23)

1995年録音。前作に比べ、ぐっと表現力を増したヴォーカルに、この作品へのヴァンス自身の意欲と、制作側のヴァンスに対する愛情を感じました。ファンク系の曲はもとより、かなりディープなソウル・ナンバーもこなす一方、マジック・サムの「オール・ユア・ラヴ」も見事に消化、とにかくたった一年でここまで変わるかっていうくらいの仕上がりです。ギターもジョン・プライマーの素晴らしいサポートを得ながら、ヴァンスらしさを十分に出しています。もっと広く聴かれて欲しい一枚。



Vance Kelly ; Live At Lee's Unleaded Blues ; WOLF 120.806 CD (2003. 9. 9)

1999年、彼のブラックストリート・ブルース・バンドを従えてのライヴ盤は、チトリン・サーキットでどんなブルースが展開されているのかを知るのに格好のアルバムです。いきなりの「メンバーズ・オンリー」から始まり、デニス・ラサール(クレジットはZ.Z.ヒルになってます)の「ユー・ステッピン・アウト」という現在のシカゴブルースには欠くことのできないナンバーや、「ロック・ミー」(ベイビー)といった濃い曲から、ラティモア、マーヴィン・ゲイまで、ブルースとソウルの垣根を飛び越した選曲が、現役バリバリの気合いを感じさせます。ラストは「ザ・スリル・イズ・ゴーン」で、長々とやらず、きっちり締めるあたりも程よい緊張感があって良いです。録音にやや難がありますが、臨場感抜群で楽しめました。



Vassar Clements ; Livin' With The Blues ; ACOUSTIC DISC ACD-58/VIVID SOUND VSCD-5238 (2004.12. 1)

2004年リリース。ブルーグラスのフィドルの名手、ヴァッサーを知ったのはニッティ・グリッティ・ダーツ・バンドで、特に「星条旗よ永遠なれ」というライヴ盤に収録されていた、ブルーグラスセッションではその妙技に痺れました。今回はエルヴィン・ビショップやマリア・マルダーなどをゲストに迎え、タイトル通りブルースをベースにしたセッションを繰り広げています。年齢もあるのでしょうが、往年の切れ味はなくなっていますが、かなり妖艶なサウンドで、やはりヴァッサーならではのセンスを感じました。マリアのしなを作った歌もなかなかいいんですが、ボブ・ブロズナンやマッセルホワイトなどとの、ボトルネックやハーモニカといった、ポルタメントな楽器が絡み合う雰囲気がたまりませんね。面白かったです。



Vasti Jackson ; Live In Nashville ; VJM 4541 (2007. 7.30)

2007年リリース。ヴァスタイ・ジャクソンについて詳しいことは分かりませんが、どうやらミシシッピからニューオーリンズあたりを拠点にしているようです。このライヴ盤では前半に「フーチー・クーチー・マン」「ロック・ミー・ベイビー」とブルースのスタンダードが並んでいるんですが、中盤には独自のアレンジによる「ユー・センド・ミー」や「レッツ・ゲット・イット・オン」といったソウルナンバー、そして「シシー・ストラット」と「ヘイ・ポッキー・ウェイ」のメドレーなど、かなり多彩な演奏を聴かせます。後半に入るとジミ・ヘンドリクスの2連発で、この辺りからこの人の正体がなんとなく見えてきた感じかな。「ノー・ウーマン・ノー・クライ」をはさみ、最後はガツンとした「アメイジング・グレイス」のインストで締めています。つかみ所のない人ですが、腕前は確か。スタジオ盤を聴いてみたいな。



Vernon Reid & Masque ; Known Unknown ; FAVORED NATIONS/VICTOR VICP-62728 (2004.10.24)

2004年リリース。yahooの掲示板で、リヴィング・カラーのヴァーノン・リードがジャズをやっているという話があったんで、試しに聴いてみました。確かにリヴィング・カラーでのようなハードなロックサウンドではないですが、コンプレッサと歪みの効いた音質のギターを、時折早弾きを交えながら音を紡いでいくのは、ジャズというよりやっぱりフュージョン系のギターミュージックですね。バンドはそこそこファンクネスがあり、サウンドはわざとローファイにしたような感じですが、肝腎のギターがあんまりうねらないんで、ファンクとしてはもうひとつでした。じゃジャズかって言うと、確かにリー・モーガンの「サイドワインダー」を軽快に仕立てたあたりは面白いんですが、セロニアス・モンクの「ブリリアント・コーナーズ」は、オリジナルのスリリングな雰囲気が、何だか予定調和的になっちゃってます。めちゃめちゃギターの上手い人なんですが、もっとインタープレイに徹した方が面白いんじゃないでしょうか。



Vettye Lavette ; A Woman Like Me ; BLUES EXPRESS BE10004 (2003. 3. 1)

2002年リリース。ベティーレイヴェットはヴェテランシンガーですが、あまり聴いたことがなかったんです。で、SAM'Sで目に付いたので買ってみました。すっきりした演奏にちょっとしゃがれた、でも年季を感じるヴォーカルが素敵です。でもサウンドがどことなくロバート・クレイみたいだなと思っていたら、そのクレイの曲「ザ・フォーキャスト」「ライト・ネクスト・ドア」と来るじゃないですか!よくよくクレジットを見るとプロデューサはデニス・ウォーカー!なるほど合点がいきました。でも結構マッチしていると思いました。僕としてはジャジーなスロー「イット・エイント・ウォース・イット・アフター・ア・ホワイル」あたりの渋さが結構好きですが。



The Vodka ; Black Sheep's Rumor ; SOUTHSIDE SSRC-002 (2003. 1. 1)

1999年リリース。未年ということで。この横浜らしさ溢れるブルース・ロック・バンドとは何度か対バンをやらせていただいたんですが、いつもタイトで独特の「不良感覚」とブルースに対する愛情を感じます。この盤でもそうした麺がうまく捉えられていて、ライヴでの定番ナンバー「タイトロープ・ダンサー」を頭に持ってくるあたり、その意欲を感じます。「オー・プリティ・ウーマン」「ホームワーク」とも、ロック畑からのアプローチなんですが、かえって彼らの持ち味が上手く出ています。レゲエ系の曲、、スローバラードなどもうまく織り込みながら、辻君の張りがあって抜ける歌声が全編を締めます。ギターなどももっと辻君を前に出してもよかったんじゃないかな。



The Vodka ; Monkey Action ; UP'N DOWN UDR-001 (2010. 4.19)

2010年リリース。ストーンズにどっぷりつかりながら、日本語のブルースやロケンロールを追求してきたこのバンドの最新ミニアルバムです。出てくるサウンドはやはりストーンズからの影響をもろに受けたものですが、それがこのバンドの持ち味であり、二昔前の若々しいストーンズのテイストがあって心地良いです。辻のヴォーカルは抜けが良く冴え渡っています。またライヴが見たいなぁ。




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