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U.P. Wilson with Paul Orta & The Kingpins ; Attack Of The Atmic Guitar ; RED LIGHTNIN RLCD 0094/P-VINE PCD-786 (2003. 9.25)

1992年ロンドンでのライヴ盤に、「テキサス・グリッティ・ギター」と邦題を付けてリリースされたものです。中古で購入。まさにタイトル通りの作品で、2部構成のライヴでU.P.のギターが炸裂しています。テキサス特有といえるような、たたみかけるフレーズも随所に出ますが、アルバート・コリンズほど鋭角的でなく、もう少しスクウィーズが強い感じ。またハープの入ったバンドはどちらかというとシカゴマナーに感じました。ヴォーカルは少々弱く、これは本人も自覚があるようで、インストに強烈なナンバーが揃っています。特に「ハイダウェイ」のこれでもかといったブレイクの嵐や、「ジョニー・B.グッド」「ボ・ディドリー」といった有名曲までインストにしちゃうあたりがおちゃめです。これはめっけ物でした。



U.P. Wilson ; The Good The Bad The Blues ; JSP JSPCD 2103 (2002. 7.26)

1998年リリース。いかにもテキサスって感じで、アルバート・コリンズの影響を強く感じるU.P.のギターがまず印象的です。ギタープレイやアンサンブルはスヌークス・イーグリンに通じるものも感じます。かなり影響を受けているのでは?とにかく達者なギターで切れ味抜群。ヴォーカルの方はメンバーで取っ替え引っ替えであまり印象に残りませんが、これ、もう少しじっくり音作りをしたらとんでもないアルバムになったんじゃないかな?とにかく大好きなタイプのギターです。こりゃガンガン聴いてみなきゃ!



Uffe Steen, Adam Nussbaum, Lennart Ginman ; Play ; STUNT STUCD 01072 (2001. 7.18)

2000年9月のライヴ録音集。普通ジャズギターって言うと、ホロウボディのマイルドなトーンが定番ですが、ウッフェはテレキャスのエッジの効いたクリーンなトーンを見事に生かしながら、奔放にプレイしています。ソウル・ジャズの「マック-リフ」からスタンダード「サマータイム」を経てファンクネス溢れる「タイム・マシーン」までの3曲はスリル満点で、その驚異的なテクニックにも驚かされますが、ギターの「歌心」が聴き手にびしびし伝わってきます。ベースはエレキとスタンダップを使い分け、ドラムもオーソドックスなジャズからロック調の曲まで柔軟に対応、狭いジャズの枠におさめる必要のないインプロヴィゼィションを展開しています。ラストの「スプーンフル」には一瞬ジミ・ヘンドリックスの影もちらついたりして。大音響で音に浸りきりたい作品です。



Cliff "Ukelele Ike" Edwards ; Singin' In The Rain ; ASV CD AJA 5313(2005. 9. 6)

1924〜42年録音。タイトル曲のオリジネイターということで、ウクレレ・アイクに興味を持ったんですが、いやはや面白いです。ウクレレをバックに達者に歌うだけでなく、ミュートトランペットを真似た見事なスキャットを聴かせます。これが素晴らしい。バックに大きなバンドの付いたものもあるんですが、全く遜色なく歌っています。ウクレレも小気味よい切れ味で、当時ヒットを連発していたのも頷けますね。またタイトル曲にBメロがあったことも新しい発見。特に気に入ったのは「ペイパー・ムーン」で、このさらりとしたでも味わい深い歌は、今まで僕が聴いたどのテイクよりもステキです。



Umami ; Three Little Piggies Music ; UMAMI no number (2008. 7.26)

書いてないけど新譜でしょう。ティーディことトリシア・ブッテを中心としたユニットのようです。リズムには打ち込みを使用していますが、マーク・アダムズやリロイ・ジョーンズの名前も見えますから、決して無機的な感じではありません。まさにトレンディなおとといっていいと思います。ファンキーでどこかジャジーなサウンドに乗って、ティーディは例によって七色の声で歌います。押さえた歌い方ですがとてもファンクネスを感じさせるもので、さすがだなぁと唸ってしまいました。クールなサウンドが心地良いアルバムです。




Umekichi ; 蔵出し名曲集 - Reloaded - ; DAIPRO X DXCL-73 (2006. 2.27)

2004年リリース。ミュージック・マガジンの記事で読んで興味を持っていましたがいよいよ購入。UmekichiさんはOL出身の芸者さんだそうで、三味線や小唄、舞などを修行してこの道に入ったそうです。そして座敷で唄われる歌の数々を、ちょっとオールドタイミーだけど音処理はいかにも21世紀といった、ホーンセクションたっぷりのバックに乗せて歌っています。前半の曲、特に「買い物ブギー」とか「パイのパイのパイ」といった大正〜昭和初期の空気を感じさせる曲が特に面白かったです。これに対し「野球拳」あたりは、オーヴァーアレンジで、これなら三味と歌だけでいいのかなって感じも。選曲は「五匹の仔豚とチャールストン」なんてのもあって楽しめましたが、バックに比べて引っ込み気味の歌とか、今の流行を狙ってるんでしょうが、あんまりしっくりきてないですね。スウィンギン・バッパーズとの共演が見たい!



Uncle Funkenstein ; Together Again ; JAZZMAN JMANCD 023 (2008.12. 9)

1983年リリース。インディアナポリスのラッセル・ウェブスターというサックス奏者のアルバムです。冒頭ウッドベースの響きから一転、ファンキーなドラムに乗ってブリブリと展開されるサックスはまさにジャズ・ファンク!3ヴァージョン収録されていますがどれもなかなかの迫力です。4曲名こうはむしろ正統派ジャズっていった演奏で、ちょっと期待外れ。6曲目以降は録音も古いようで、ちょっとポップな歌ものだったり、フルートをフューチャーしたバンドものだったりと、意外な感じでした。これは僕の趣味とは違いますね。




Undercover Express ; Introducing Undercover Express ; P-VINE PCD-93151 (2008. 8. 7)

2008年リリース。日本のめちゃめちゃ演走力の高い覆面バンドが、ソウルやファンクの名曲をインストでカヴァーしまくっているアルバムです。まあとにかく上手くて格好いいです。選曲も面白く、ファンキーなアレンジを施した「オープン・ザ・ドア・リチャード」なんていうのもあるし、ボサノバも出てきちゃうし、とにかく上手だなって感じ。有名ソウル曲目白押しのメドレーなんてワクワクします。でも、それだけなんですよね。ダンスホールでノンストップで踊らせるにはいいと思いますけど、車で聴いてもただのBGMになっちゃうし、何か魂が入ってない感じ。そういう意味ではボーナスのライヴでやってた「タイトゥン・アップ」とかの方が面白いです。




The Upsetters ; The Upsetters ; LACIENEGA LACGA702 (2004. 5.19)

1954〜61年にかけての録音。アップセッターズはリトル・リチャードのバックバンドで、グレイディ・ゲインズのサックスを軸にした御機嫌なバンドです。インストナンバーの他、リー・ダイアモンド、レスター・ロビンソン、レオナルド・カーぼやらリー・バードソングといったヴォーカルを擁したロッキンナンバーが中心ですが、面白いのはリトル・リチャード自身がファッツ・ドミノ・ナンバーの「エヴリ・ナイト・アバウト・ディス・タイム」「アイム・イン・ラヴ・アゲイン」を歌ったもの。自己名義じゃなかったのかしらね。またレスター・ロビンソンはニューオーリンズ録音ですが、サウンドの跳ね方もご当地になってます。メンバーにひょっとしたらバーソロミュー絡みの人でもいたのかな。なお54年クリスティン・キトレルのバックを付けているのは、リトル・リチャード自身とそのバンドです。



Uptown Okra ; Potluck Dinner ; PICKLED PRODUCTS MUSIC no number (2003.12.15)

2002年リリース。このバンド、ジョン・ブッテのバックで心地好いアコースティックな演奏を聴かせていて知ったんですが、この自己名義盤ではさらに幅の広さを感じさせます。楽器構成はバンジョーやマンドリンなどいかにもブルーグラスで、そうしたフレイヴァの曲もあるんですが、メキシコ風、カリブ風のラテン曲やブルージーな曲まで、まさにオクラを煮込んだガンボ状態。リズムセンスの中にはもちろんニューオーリンズの香りがたっぷりで、変にジャンルにとらわれていないところが凄く面白いです。



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