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アコースティック・ユニット「美女と野獣」のあゆみ その3
8,訳詞と即興
「美女と野獣」はとにかくふたりの好きな歌、唄いたい歌を貪欲にレパートリーにしていった。でも「歌詞」についてはいつも悩んでいた。言葉のもつ力に、意味を伝えることがあるわけだけど、英語の歌ではそこがどうしても弱い。唄ってる本人は歌詞を意味も含めてある程度は分かっていて、それが表現にも繋がるんだけど、やっぱりストレートに意味が入っていく日本語の歌の方がいいのかなと思案をしていた。
そこでサム・クックの「ワンダフル・ワールド」である。この歌についてはウルフルズが訳詞をつけて演っている*1のだけど、ライムを重視した歌詞なので、本来の歌の意味とはちょっと離れてしまっている。元歌の歌詞が大好きなスカンクは、なんとか訳詞をつけたいと思ったのだ。
実はこれには裏話がある。6月にDEADSTOCK 2006*2というイヴェントをスカンクがguppyで催し、その時The Hot Wattsで「ワンダフル・ワールド」をやったのだ。その時へべれけだったスカンクは、何を血迷ったか即興で歌詞を付けようとしたのだ。結局上手くはいかなかったけど、その時のイメージはスカンクにしっかり残っていた。そしてそれを元に付けた歌詞がこれだ。
即興といえば、スカンクは酔っぱらうとブルースを唸り出すことがあるのだが、その歌詞は殆ど即興だ。10月のあっとぺっぷでは、「ブルースはやらない」と言いながら、セカンドステージの冒頭でしっかりブルース歌ってしまった。完全な即興。サチコも戸惑いながらも伴奏をつけた。ライヴは生もの、こういうハプニングがあるのも一興かな。2005.10.15. SAT あっとぺっぷ <blog>
2005.10.16. SUN 風鈴「風鈴ライブ Vol.24♪」 <blog>9,大桟橋 Beat 'n Harmony
港横浜は大桟橋のたもとに「風鈴」*3というライヴハウスがある。そこで定期的にライヴパーティ*4が行われているが、そこのまとめ役をやっている美里さん*5から声をかけてもらった。以来3回ほど続けて出演させてもらっている。このイヴェントはいろんなジャンルのバンドが出てきて、変化に富んでいることと、出演者がお客さんでもあり、良い演奏ができたときのリアクションが素敵なのが魅力だ。歌詞間違えても*6しっかり突っ込んでくれるし。この10月の「風鈴」で、なんと急遽「CRAZY CRAZY」*7でのライヴパーティも決定した。お店のスタートに合せてイヴェントをやりたいと、たけさん*8から声をかけてもらったんだけど、その場に居合わせたバンド関係者に話をしたら、あれよあれよという間にバンドが集まって、実現しちゃった。そしてそのパーティもなかなか楽しかった。音楽仲間ってのは「美女と野獣」にとっては本当に財産だなってつくづく思う。
2005.10.30. SUN CRAZY CRAZY <blog>
2005.11.12. SAT あっとぺっぷ <blog>
2005.12. 3. SAT あっとぺっぷ「アコースティック・フェスタ」10,両手に花
スカンクは野獣の割には城に閉じこもっているわけではないので交友関係が広く、それも結構いろんな世代にわたっている。その中でも丙午世代はなぜか親しい人が多く、その中のひとり、HOW*9が「美女と野獣」でコーラスをしたいという。HOWは時々The Hot Wattsのゲストコーラスをしてくれていて、そのコーラスワークは折り紙付きなので、是非にとお願いすることにした。ちょうどguppy、「風鈴」と12月にライヴが続くこともあり、そのうちの何曲かをゲストで入ってもらい、曲によっては三部コーラスにもチャレンジした。このようなふだん一緒に活動しているわけでないメンバーが加わると、適度な緊張感が増すのと、自分たちの音を見直す良いきっかけになる。ゲストから受ける刺激も大きく、今後も機会をとらえていろんなゲストとコラボレイトできたらなと思っている。
2005.12.17. SAT guppy - with HOW <blog>
2005.12.18. SUN 「大桟橋 beat'n harmony」 - with HOW <blog>結成してはや1年。本当にあっと言う間の1年間だった。レパートリーが増えるにしたがって、ライヴの機会も増えるという恵まれた循環の中で、たくさんの仲間とお客さんに支えられ、本当に楽しく歌い、演奏することができた。これは感謝してもしきれないことだ。さて、2006年になって、さらに変貌を遂げる「美女と野獣」、乞うご期待!
<その1>・・・<その2へ戻る>・<その4へ続く>・・・<その5>
*1 ドラマ「それが答えだ」の主題歌として歌われた。"But I try to be"を「笑い飛ばして」と歌うセンスにはただただ脱帽。
*2 年に一度、死んだミュージシャンを蘇らせちゃおうというguppyでの企画。2005年で10回目。過去にはフレディ・マーキュリー、美空ひばり etc が出演。
*3 素敵なマスターとママさんがやってる。サザン・オールスターズファンは一度店に足を運ぶべし。
*4 ちなみにこのパーティの司会はブライダル福田。司会を見てるだけで飽きないパーティだ。
*5 パワー・ゴス・ガールズで素敵な歌を聴かせてくれてたけど、最近はLead Bricksでオヤヂに囲まれてロケンロールしてる。
*6 「涙そうそう」で「お」から歌い出すべきところを「み」と歌ってしまったら、客席がミンミン蝉状態になってしまった。
*7 八幡橋にあるお店「ピンク・リヴァー」の3階にあるライヴスペース。元々はダウンタウン・ブギウギバンドの和田さんのお店だったそうだ。
*8 「美女と野獣」とたびたび共演したユニット「竹林有情」でハーモニカとヴォーカルを担当。ブルージーで粘りのある魅力的な歌声の持ち主。
*9 コーラスに関してはサラブレッドの家系に生まれ育つ二児の母。その広い声域でどんな歌でもハモリを付けちゃう才能は天賦のもの。
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